防災に「片付け」の視点をプラス

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2011年311日に発生した東日本大震災は、平日の昼間に発生したため、職場から帰宅できない「帰宅難民」という言葉が生まれ、防災マップや歩きやすい靴を職場に常備するようになったという方も多いのではないでしょうか。
しかし最近では、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、リモートワークなどで在宅時に被災する可能性や、自宅避難という選択肢も出てきました。
そこで、普段の生活でも災害時でも安全な住まいづくりに必要な「防災お片付け」について今回はご紹介したいと思います。

目次

  1. 整理整頓から始める防災
  2. 住まいの安全性
  3. ローリングストックによる備蓄
  4. まとめ

 1.整理整頓から始める防災

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もしも夜中に被災したらと想像してみてください。

・避難経路の足元に物が散乱していませんか?
・出入口付近の家具などが倒れて出入口を塞いでしまう可能性はありませんか?

不要なものが床に置いてあったり、出入り口付近に置いてあったりすると、避難の妨げになる可能性があり、とても危険です。
特に、夜中や就寝中などに被災した場合、視界が悪く慌ててしまうと、散乱した物につまずいてケガをする可能性も考えられます。

そこで、「片付け」が防災対策の重要なきっかけになるのです。

 いざという時のために、不要なものは処分をして家の中をスッキリさせる=片付けるということは、災害時の安全に繋がるだけでなく、普段の生活にもメリットをもたらします。

例えば床に物がなくなることで、お掃除がしやすくなったり、動線がすっきりして家事効率があがったり、余計なものを買わなくなって節約に繋がることも。
まずは不要なものを思い切って処分してみることから始めてみませんか?

2.住まいの安全性

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不用品を処分したら、今度は安全性を確認してみましょう。

 ・大型家具・家電は、転倒を防ぐために固定されていますか?
・電子レンジやトースターなどの小型家電は耐震粘着マットで固定していますか?
・食器棚などのガラスには飛散防止のフィルムを貼ってありますか?

 大型家具や家電を固定している方は多いかもしれませんが、意外な盲点は小型家電です。

電子レンジやトースターなどの小型家電は、大規模な地震の場合、揺れで飛んでくる可能性もあるそうです。
また、包丁などもキッチンに出しっぱなしにしていると、同様に危険ですので、普段から使ったらすぐにしまう習慣をつけておくと良いですね。
食器棚のガラス扉に飛散防止フィルムを貼るのと同時に、観音開きの食器棚の場合は扉が開いて食器が落下する可能性もありますので、扉を固定するフックを取り付けるのも有効です。

 不要なものを処分してスッキリした後に、改めて大型家具・家電の置き場所や固定方法を見直してみてください。
その際に、被災したらどこから避難をするのか家族と相談して、家具の置く場所や避難経路を見直してみてください。

3.ローリングストックによる備蓄

以前のブログでもご紹介したとおり、防災対策として備蓄品の用意をされる方は非常に多かったので、「ローリングストック」をご存知の方も多いかもしれませんが、簡単に言えば普段食べている・使っているものを多めに買って古いものから順に消費していくこと。消費したら新たに買い足し補充する。
これの繰り返しです。

日ごろ食べ慣れているもの、使い慣れているものを一定量自宅で蓄えておくだけなので、出し入れしやすいところにスペースを少し増やすことで備えることができます。
ここでも不要品を片付けたり、持ち物の住所=保管場所を改めて決めなおしたり、備蓄するものもコンパクトに収納できるものに変えることで、これらの保管スペースを作り出すことができます。

この時に気を付けていただきたいことは、災害時には落下物の可能性があるので、高い位置には軽い物、重たい物は下段に収納するなど、収納場所にも工夫が必要です。

また、持ち物の住所を決める際には、持出しバッグなど災害時に必要なものが、いざという時にすぐ取り出せるところに収納できるように、優先的に置き場所を検討してみてください。

4.まとめ

もしもの時に安全かどうかという視点を加えることで、片付け=防災になります。
また、防災に繋がる住まいづくりは、生活のしやすさなど日々の生活にもメリットが生まれます。
もしもの時の安全を日ごろから意識して、家族の集まるリビングや、危険度の高いキッチンから、「防災お片付け」を少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。

 

 

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